2択問題です。
あなたが社長の場合、会社が決算で支払う消費税は、100万円と200万円のどちらを選びますか? 前者が経営者として正しい選択でしょうか?
今から、半年もたたないうちに、平成から新元号に変わります。
消費税法が平成元年4月1日に施行されて以来、30年経過しています。その間改正された主な点は下記の通りです。
① 税率:3%→5%→8%
② 消費税納税義務者の売上高基準:3000万円以上→1,000万円以上
③ 簡易課税制度選択可能な売上高基準:
5億円以下→4億円以下→2億円以下→5,000万円以下
これをみてお気づきになることはありませんか?
実は、消費税は、過去1度も減税されたことのない税制です(消費税施行直後、それまで物品税の対象商品であった、自動車・宝石類が経過措置として一時6%であったことを除く)。
また、改正回数の少ないことも特徴です。直接税である法人税・所得税は、対照的に、毎年のように部分改正され、減税や増税を繰り返しています。
そして、来年10月新元号になってから、消費税率が10%のものと8%と、複数税率になる大改正が施行されます。
ところで、最初の2択の続きです。
同じ利益率で、売上規模が5,000万円の会社と1億円の会社がある場合は、あなたは、どちらの経営者になりたいですか?
ほとんどの方が後者を選ぶことと思います。なぜなら、同じ利益率ならば、後者の方がスケールメリットとして、金額にゆとりが出やすいからです。
前者の消費税納税額が100万円、後者のそれが200万円…納税資金に四苦八苦するのは、このため、後者より前者が多い傾向です。
売上及び利益を増やすことが経営者の目標です。結果、消費税納税額が増えることは、感情面ではともかく、経営面では好結果とお考えください。
でも、経営をよくしながら、消費税も節税したいとの要望もよく言われます。しかし、消費税は節税が難しい制度で、安易な節税は会社にとってマイナスになります。 ご注意ください!
愛知県で30年以上、3,000を超える企業・個人様に対して税に関するサポートを実施してきた税理士法人です。資金調達や創業支援など税理士顧問として経営のサポートをすることはもちろん、クラウド会計の導入支援もできる経理代行業務、生前贈与からご相談いただける相続対策など、多岐にわたるサービスを提供しています。
皆さんにとって、資産価値がある物と感じる基準は、何円以上でしょうか? お気に入りの物ならば、金額にかかわらず、個人的には資産あるいは宝物と感じることでしょう。 税務上では、主観的な思いと無関係...
前回載せた、寡婦(かふ)控除はご理解いただけたでしょうか? ところで、寡夫(かふ)控除についての説明がなかったとの声がありました。 忘れていたわけではありません<(_ _)> 読み仮名は同じ「...
「老後資金2,000万円問題」もあり、将来のために資金作りをされている方も多いかと思います。そこで節税をしながら将来の資産形成をしてみるのはどうでしょうか。 ・加入のメリット 税金が安くなりま...