「キャッシュフロー」と聞いてピンとくる方は少ないのではないでしょうか。聞いたことはあっても、意味を理解するのは難しいかもしれません。
今回は簡易的ではありますがキャッシュフローについてご説明します。
「キャッシュフロー」とは直訳すると「お金の流れ」のことです。
[キャッシュフロー] = [入ってくるお金] - [出ていくお金]
会社経営に少し詳しい方ですと、「財務3表」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、キャッシュフロー計算書はそのうちの一つです。
[財務3表]
賃借対照表(B/S):資産、純資産、負債の状態を示し資産状況を把握できます
損益計算書(P/L):収益と費用の状態を示し損益を把握できます
キャッシュフロー計算書(C/F):現金の流れを示し資金状況を把握できます
キャッシュフロー計算書は会社のお金の流れを表した財務諸表で、上場企業などでは作成義務があります。一方、中小企業や個人事業主には作成義務はありません。
キャッシュフロー経営とは、儲かった「利益」と実際に「残っているお金」がどうなっているかを見ながら会社経営をすることです。
キャッシュフロー経営を採用するメリットは次のようになります。
・利益と手元資金のズレを把握できる
・お金の流れが予測できるので資金調達のタイミングが分かる
・資金ショートを防止できる
黒字倒産は、利益は出ているのに売上債権の回収が遅れたり、支払いの予測が立っていないことにより、資金ショートして倒産することによって起きます。
つまり、企業は赤字だけで倒産するわけではありません。キャッシュフローを把握せず、資金ショートしてしまうと倒産するのです。
このように、キャッシュフロー経営を学ぶと今までとは別の切り口で自分の会社をみることができるかもしれません。
よろしければ活用してみてください。
愛知県で30年以上、3,000を超える企業・個人様に対して税に関するサポートを実施してきた税理士法人です。資金調達や創業支援など税理士顧問として経営のサポートをすることはもちろん、クラウド会計の導入支援もできる経理代行業務、生前贈与からご相談いただける相続対策など、多岐にわたるサービスを提供しています。
電子取引情報を電子保存することが義務化される動きが昨年ありましたが、義務化が2年間延長されるという内容が2022年の税制改正によって適用となりましたので、その内容についてご紹介します。 まず電子帳簿保...
退職を控えた従業員の方がいる場合 ・退職後の保険証はどうしたらいいのでしょうか? ・会社の保険にそのまま加入できるって聞いたんだけど? そのような問い合わせがある場合があ...
株式会社の役員(取締役や監査役)には必ず任期があり、通常は2年(監査役は4年)ですが、非公開会社の場合は、最長10年まで伸長することが可能です。 そして、役員(取締役と監査役)の任期を10...