月ごとの試算表や決算書を見るうえで真っ先に気になるのは、損益計算書の売上や利益の部分ではないでしょうか?
コロナも以前ほどの慌ただしさが無くなりつつあり、ようやく売上が回復し始めたといった声も聞くようになりました。経営者の方と試算表のお話をすると、今期は利益が出ているのに預金残高は増えていないような…と話される方もいらっしゃいます。損益計算書の利益がそのまま預金に足されていくかというと実はそうではない部分がありますので、どこで資産の流れ(キャッシュフロー)と利益のズレが発生するのか、大きなポイントである借入返済と設備投資を見ていきましょう。
① 借入金の返済
借入金の返済と同時にお支払いする借入利息については経費になりますが、元金部分に関しては負債の返済ということで経費にはなりません。損益に反映されませんが預金は減少してしまいますので、元金の返済分を利益でまかなえているかが経営のうえで重要になります。
特に、コロナ融資を受けた方の中にはそろそろ返済が始まるといった方もいらっしゃるかと思います。返済予定を考慮して利益を確保していくことを目指しましょう。
② 設備投資
高額な機械や車両など購入した場合、決められた年数で少しずつ減価償却費として経費にしていきます。そのため、預金残高は減りつつも思ったよりも当期の経費にならなかったということがありますので、設備投資の際にはどの程度が当期の経費にできそうか、事前に確認しておくとよいです。
会社を経営するうえで利益を確保することは大切ですが、それだけでなく資金繰りが適正かどうかも気にしてみてください。
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